Z ZONE

2021.06.10

街のあり方とともに変わっていくお店。足立区竹の塚の “町の自転車屋さん” | サイクルショップすがぬま 竹の塚支店

Z ZONEがおくる、“町の自転車屋さん” のインタビューシリーズ。

第三弾は、足立区竹の塚にお店を構えるサイクルショップすがぬま 竹の塚支店さんです。

竹ノ塚駅から伸びる『舎人公園通り』をまっすぐ10分ほど行ったところにある、ピンク色が印象的なお店。店内の写真を中心に、サイクルショップすがぬま 竹の塚支店さんの雰囲気をお楽しみください。

“「やってみよう」が原動力になったんです”

ー本日はよろしくお願いします!

店主さん:よろしくお願いします。私の写真は恥ずかしいから撮らないでくださいね(笑)。

ーでは、店内のお写真を中心に(笑)。こちらのお店は、いつ頃に始まったのでしょうか?

店主さん:このお店は、2003年にオープンしました。亡くなった父が初代、母が二代目、娘の私が三代目店主で、『サイクルショップすがぬま』の本店は初代が47年前にオープンしています。

ーこちらの『サイクルショップすがぬま 竹の塚支店』は、何店舗目のお店なんですか?

店主さん:3店舗目ですね。駅の反対(西口側)に本店があって。2つ目のお店も竹ノ塚駅界隈にあるんですよ。

ー同じ街に、3店舗も。なかなか珍しいですよね。

店主さん:父が早くに亡くなってしまったのですが、そのタイミングで母がやる気を出しちゃって(笑)。「やってみよう」って。その勢いのおかげで、店舗の展開にアクセルがかかったんです。広げたい、という訳ではないけれど、とにかくチャレンジしてみよっか、といった感じで。おかげで街に住んでいるたくさんの方から愛してもらえるお店になれました。

街の変わりようとともに変わっていく『サイクルショップすがぬま』のあり方

ー『サイクルショップすがぬま』が考える “お店のこだわり” としては、どんなものがありますか?

店主さん:変わっていく街に対応できるように、子ども用の自転車からママ向けのものまで、さまざまな種類の自転車やパーツを取り揃えている点ですかね。竹ノ塚の街は今、大きく変わっていっているんです。新たに大学が建ったり、竹ノ塚駅が新駅舎になり駅周辺がガラリとリニューアルしたり。

ーほうほう。

店主さん:基本的にお客さんはファミリー層が多いので、ファミリー向けの自転車(後ろに荷台が付いているもの)を重点的に揃えていますが、新たに大学ができた今は、クロスバイクなどといった大学生向けの自転車を以前よりも多く展示するようにしました。街のあり方とともに、お店のあり方も変えていけたらなぁとは考えていますね。

店主さん:それに加えて、パーツの取り寄せによってお客さまを待たせないよう、多くのパーツを取り揃えるように心がけている部分もありますね。メーカーからパーツを取り寄せるために何日も待たせてしまうのは忍びないですし。特殊なものでも、ある程度はお店に用意しています。

ーお客さまのことを想った「こだわり」ですよね。

店主さん:やっぱり、お客さまが第一ですからね。お店に来てくれた方には、良い気持ちで帰っていただきたいなと思っていて。だからこそ、『サイクルショップすがぬま』以外のお店で買った自転車も修理しますし。お店を頼ってくださる方のためになることを真摯に考えて、実行していけたらと思っています。それは、街が変わっていったとしても、変わらずに心がけていきたいなぁと思っています。

おわりに

取材にお邪魔した際、何よりもまず感じられたのが「パーツや自転車本体の種類が多く揃えられている」という点でした。店主さんのお話を聞けば、その理由がハッキリと理解できたような気がします。それは、紛れもなく「お客さまのことを第一に想っている」ということに他なりません。なるべく待たせたくない、気持ち良く帰っていただきたい、そんな店主さんの言葉からは、まっすぐな優しさとあたたかみが感じられたのでした。

読者のみなさまも、竹ノ塚にお越しの際はぜひ『サイクルショップすがぬま 竹ノ塚支店』を訪れてみてください。ちょっぴり恥ずかしがり屋の店主さんが、優しさいっぱいの心で迎えてくれることでしょう。

【Infomation】
店名:サイクルショップすがぬま 竹の塚支店
住所:東京都足立区竹の塚5-16-17
電話:03-5242-0504